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年金制度は誰のものか

西沢和彦 著

定価(本体1,800円 +税)

四六判 上製 304 ページ
978-4-532-49030-0
2008年4月発売

政治家や官僚の都合で複雑怪奇にされた日本の年金制度。巧妙な手法により国民からは実態が見えなくなっている。本書は諸外国との比較を交え年金問題を解説。少子高齢化にも耐えうる改革案を明快に示した、著者渾身の作!

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おすすめポイント

第51回 日経・経済図書文化賞受賞!
著者は厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会年金部会の委員。複雑な年金問題を分かりやすく解説。

目次

はじめに

第1章 日本に本当の基礎年金はない
  1 基礎年金の実態は年金制度間の財政調整
  2 財源調達のしくみと問題点
  3 給付水準からの検討
  4 社会保障制度審議会の二階建て年金構想の考え方

第2章 年金財政を考える
  1 人口動態と賦課方式の年金財政
  2 所得代替率の定義と留意点
  3 年金財政の構造と予測
  4 世代間格差

第3章 04年改正のねらいと残された課題
  1 04年改正のポイント(1)―保険料水準固定方式とマクロ経済スライド
  2 04年改正のポイント(2)―基礎年金の国庫負担割合引き上げ
  3 マクロ経済スライドの課題
  4 マクロ経済スライドのあり方

第4章 雇用者の年金
  1 パートタイム労働者の増加と厚生年金
  2 さらなる雇用形態の多様化と公的年金
  3 厚生年金と共済年金の一元化
  4 その他の課題

第5章 国民のための執行機関改革
  1 執行機関改革の本来の目的は何か
  2 スローガン先行の社保庁改革
  3 税と社会保険料を一括徴収する先進諸外国
  
第6章 日本には手の届かないスウェーデンの年金制度
  1 スウェーデンの年金制度
  2 ハードルが高い日本への導入
  3 所得を課税ベースとする年金一元化に潜む問題

第7章 英国、カナダの年金制度―所得保障の中の年金
  1 基礎年金と生活保護の遠い距離
  2 日本と対照的な英国の論議
  3 カナダの老齢保証プログラム

第8章 年金改革の方向性
  1 年金をめぐるこれまでの政治と今後の役割
  2 年金制度はどうあるべきか
  3 本書の具体的制度体系案

参考文献

索引(総合索引・国別索引)

編集者より

あなたの年金の将来を真面目に考える1冊です

消えた年金5千万件が解決しないうちに、今度は厚生年金の標準報酬月額の改ざん問題が浮上し、国民の年金に対する不信感は高まるばかりです。社会保険庁のずさんさは責められるべきですが、もっと大きな問題は「年金制度」という仕組み自体が少子高齢化によって揺らいでいることです。

社会保障を支える働き手が将来減ってしまうのは、出生数を見ればほぼ予測できますので、今日の少子高齢化問題は約20年前に予測できたことですが、政府はこれまで国民にきちんと説明してきませんでした。

また、高負担高福祉、低負担低福祉のどちらも選択可能ですが、いずれにしても主役である国民が選挙を通じ“国民選択”により決めるべきです。しかし財源については増税につながる可能性が高く、政治家は議論を避けがちです。ここにきて、麻生首相は早ければ3年後に消費税率を引き上げることを表明し政府の社会保障国民会議は、年金など社会保障の拡充には消費税増税を含む国民負担増が必要と指摘しましたが、政治は選挙対策により左右されるため、将来、本当に増税され財源が確保されるかは不透明です。

このまま少子高齢化が進めば、明らかに年金給付の水準は低下します。給付水準を維持するなら、保険料を大幅に値上げするか、投入する税金を増やすか65歳に上げたばかりの支給開始年齢をさらに引き上げる必要があります。いずれにしても、後の世代ほど受給は減り、負担は増えます。生涯単身者であればなおさら払い損になります。

ところが政府は“不思議な”計算方法を駆使して、将来も年金給付額は現役世代の平均的な所得の半額以上を維持できるとか、若い世代でも払い損にならないと主張してきました。しかし、それは詭弁です。実際、基礎年金の受給額は生活保護の生活扶助より少額であり、04年の制度改正により、年金を受け取っている人が翌年受け取る年金受給額は、多少増額されたとしても物価上昇に追いつかなくなりました。つまり長生きするほど貧困度は増していきます。

こうした“悲しい現実”を変えるために、一人でも多くの方が本書をお読み下さり、国民的な議論が起こることを願っています。難解な年金問題をできるだけやさしく解説した、著者渾身の1冊です。
ご購読のほど、どうぞよろしくお願い致します。

(2008年4月 クロスメディア事業部 藤原潤)


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